古銭の価格は相場で決まります。需要と供給の関係ですね。希少価値が高く、需要が多ければ価格は高くなります。そのため、古ければ古いほど価格が高くなるか、というと必ずしもそうではない、ということになります。100年近く前に発行された貨幣よりも20年前に発行され、現在も流通している貨幣の方が高くなるという事態も起こりうるわけです。
こういったプレミア価格のついた古銭にはさまざまなタイプがあります。明治時代の金貨や、江戸時代の貨幣などはどれも希少価値や歴史的な価値からプレミア価格がついています。しかしもっとも身近なプレミア価格といえばやはり現行貨幣のものとなるでしょう。発行数の少なかった特定の年の貨幣が額面をはるかに超えたプレミア価格になることがあるのです。
有名なのは昭和62年発行の500円硬貨でしょう。一時期この硬貨にプレミア価格がついていることが話題になり、あちこちで探す人が現れました。発行枚数は277万5千枚(ちなみに翌63年は1億4821万8千枚発行)、現在の市場価格は2000〜3000円と言われています。
また、同じ年の50円硬貨はさらにプレミア価格がつきます。発行数なんと77万5千枚(翌昭和63年は1億911万2千枚発行)、貨幣セットでしか発行されなかったもので、市場価格は1万円を超えます。
これらのプレミア価格のついた現行貨幣は現在でも見つかる可能性がわずかながらでもあること、また一度は手にした機会があり、のちにプレミア価格がつくことなど知ることなく手放してしまったこと、が面白さを増していると言えるのではないでしょうか。とくに一週間ちょっとで年号が変わってしまった昭和64年などは当時将来的にプレミアがつくのではないか、と思いつつも保管せずに使用してしまった人が多いと思われます。
古くて、素晴らしいものにプレミア価格がつく。これはあたり前のことです。たとえば明治時代の金貨は非常に素晴らしいもので、数十万円というプレミア価格も納得のいくものです。しかし、発行数が少ないから、といった理由でプレミア価格がつく場合、予想もしなかったものに高い値段がついて驚くことがあります。そしてこれを買う人がいるのか、と疑問に思うことも。
いろいな価値基準があり、買う人がいる。このあたりにも古銭の世界の奥深さを感じずにはいられません。

古銭 買取最新のニュース
プレミア価格
エラー銭
古銭に興味をお持ちの方ならば、古銭という範囲にはじつにさまざまなものが含まれていることをご存知のことでしょう。単に「古い銭」だけでなく、希少価値のある現行硬貨などはその代表例といえます。
しかし、もっと変わった「古銭」として「エラー銭」の存在が挙げられます。「エラー銭」といわれてもピンとこない方も多いと思います。これはその名の通り、「エラーした銭」なのです。
鋳造過程でミスが生じてしまったにもかかわらず流通してしまった硬貨のことを「エラー銭」と呼ぶのです。このエラー銭、当然のことながら数は極めて少なく、その希少価値から市場価格は非常に高くなります。
エラー銭のタイプとしてはおもに二通りがあります。デザインが表と裏でずれていること、穴がずれていることです。
エラー銭の面白いところはプレミアの基準でしょう。ミスが大きければ大きいほど価値が上がるのです。デザインのずれはその角度が高ければ高いほど価値が高く、穴のずれも大きければ大きいほど市場価格は上がります。
その相場は度合いによって異なりますが、ミスの大きさによっては10万円以上の価値がつくこともあるといいます。
こうなってくると、日ごろ手にする貨幣にミスがないかどうか、チェックしてみたくなるのではないでしょうか? しかし残念ながら現代の貨幣では技術の進歩やチェックの徹底などでエラー銭はほとんど存在しなくなってしまったといいます。いずれエラー銭そのものが文字通りの「古い銭」になってしまうかもしれません。また海外の硬貨ではまれにエラー銭を見かけることがあるそうです。
そんなエラー銭のプレミア価格に目をつけ、5円玉や50円玉の穴を一度塞ぎ、また開けることでエラー銭を装う変造品も存在しています。興味を持って購入を考える際には注意が必要です。
硬貨の基本的な価値基準はいかに美しく、整っているかだと言えるでしょう。その正反対を行くエラー銭はまさに古銭業界の異端児といえます。
しかし、もっと変わった「古銭」として「エラー銭」の存在が挙げられます。「エラー銭」といわれてもピンとこない方も多いと思います。これはその名の通り、「エラーした銭」なのです。
鋳造過程でミスが生じてしまったにもかかわらず流通してしまった硬貨のことを「エラー銭」と呼ぶのです。このエラー銭、当然のことながら数は極めて少なく、その希少価値から市場価格は非常に高くなります。
エラー銭のタイプとしてはおもに二通りがあります。デザインが表と裏でずれていること、穴がずれていることです。
エラー銭の面白いところはプレミアの基準でしょう。ミスが大きければ大きいほど価値が上がるのです。デザインのずれはその角度が高ければ高いほど価値が高く、穴のずれも大きければ大きいほど市場価格は上がります。
その相場は度合いによって異なりますが、ミスの大きさによっては10万円以上の価値がつくこともあるといいます。
こうなってくると、日ごろ手にする貨幣にミスがないかどうか、チェックしてみたくなるのではないでしょうか? しかし残念ながら現代の貨幣では技術の進歩やチェックの徹底などでエラー銭はほとんど存在しなくなってしまったといいます。いずれエラー銭そのものが文字通りの「古い銭」になってしまうかもしれません。また海外の硬貨ではまれにエラー銭を見かけることがあるそうです。
そんなエラー銭のプレミア価格に目をつけ、5円玉や50円玉の穴を一度塞ぎ、また開けることでエラー銭を装う変造品も存在しています。興味を持って購入を考える際には注意が必要です。
硬貨の基本的な価値基準はいかに美しく、整っているかだと言えるでしょう。その正反対を行くエラー銭はまさに古銭業界の異端児といえます。
昭和の紙幣
古銭というと貨幣のイメージが強いですが、もちろん紙幣もあります。紙幣は硬貨に比べて状態が劣化しやすく、保存も難しいというデメリットもあり、また硬貨に比べて美術的な魅力に欠ける部分があるため、あまり話題になることもないような印象があります。
日本の紙幣は基本的には明治以降のものです。これは紙幣は硬貨と違い、材料が単なる「紙」であるため、流通するためには発行する側の信用がより重要視されるからです。そのためか、紙幣の数や種類は昭和以降になると増えてきます。
紙幣の面白さは図案と額面に尽きると思います。図案は当時の価値観が非常に強く出ているように思えます。聖徳太子が非常に多く起用されていたのを記憶している方も多いことでしょう。昭和も戦前は天皇家の隆盛に貢献した歴史上の人物などが起用されることが多かったようです(和気清麻呂、楠木正成、菅原道真、藤原鎌足など)。現在流通している五千円札の樋口一葉なども女性進出の時代を反映しているといえるでしょう。
また、額面は当時の物価の基準を教えてくれます。5円や10円の紙幣は、当時これらの金額が高額であったことを教えてくれます。板垣退助の500円札をご記憶の方も多いでしょう。図案も額面も昭和の時代の流れをまざまざと教えてくれる格好の材料となります。
また、紙幣というともっとも新しいものだけが使用できるというイメージも沸きがちですが、現在製造されていない紙幣でもまだ使用できるものは多いのです。以前の夏目漱石や新渡戸稲造はもちろんのこと、昭和の紙幣、古いものになるとなんと戦前の武内宿禰の一円札なども使用できるそうです。
また、かつて紙幣に頻繁に利用された聖徳太子の肖像。現在ではあれは聖徳太子を描いたものではないという説が有力になっています。なのでこの肖像が今後、紙幣に登場することはないでしょう。
日本の紙幣は基本的には明治以降のものです。これは紙幣は硬貨と違い、材料が単なる「紙」であるため、流通するためには発行する側の信用がより重要視されるからです。そのためか、紙幣の数や種類は昭和以降になると増えてきます。
紙幣の面白さは図案と額面に尽きると思います。図案は当時の価値観が非常に強く出ているように思えます。聖徳太子が非常に多く起用されていたのを記憶している方も多いことでしょう。昭和も戦前は天皇家の隆盛に貢献した歴史上の人物などが起用されることが多かったようです(和気清麻呂、楠木正成、菅原道真、藤原鎌足など)。現在流通している五千円札の樋口一葉なども女性進出の時代を反映しているといえるでしょう。
また、額面は当時の物価の基準を教えてくれます。5円や10円の紙幣は、当時これらの金額が高額であったことを教えてくれます。板垣退助の500円札をご記憶の方も多いでしょう。図案も額面も昭和の時代の流れをまざまざと教えてくれる格好の材料となります。
また、紙幣というともっとも新しいものだけが使用できるというイメージも沸きがちですが、現在製造されていない紙幣でもまだ使用できるものは多いのです。以前の夏目漱石や新渡戸稲造はもちろんのこと、昭和の紙幣、古いものになるとなんと戦前の武内宿禰の一円札なども使用できるそうです。
また、かつて紙幣に頻繁に利用された聖徳太子の肖像。現在ではあれは聖徳太子を描いたものではないという説が有力になっています。なのでこの肖像が今後、紙幣に登場することはないでしょう。
明治時代の金貨・銀貨
誰もが認めるように、日本の歴史において明治時代とは非常に重要な意味を持つ時代といえます。それは貨幣においても同様で、明治時代に貨幣制度は一変することになりました。単位が一円、一銭、一厘となったのはその最たるものでしょう。
明治4年(1871年)に新貨幣条例が布告され、新たな通貨制度が出来上がりました。これに合わせて新たな硬貨も発表されたのです。この際に発行されたのが二十円銀貨や一円銀貨でした。ただし、製造の遅れから銅貨は作られず、従来の寛永通宝なども併用されることになりました(代用貨といいます)
明治時代の金貨、銀貨は総じて価値が高いといえます。それは希少価値ももちろんですが、デザインも美しいものが多く、鑑賞用としても価値が高いことも理由にあけられます。
古銭の世界においてとくに評価が高いのがこの二十円金貨です。世界の一流国になろうという意欲を感じさせるこの金貨は美的価値も非常に高く、海外のマニアをもうならせる逸品とされています。それゆえプレミア価格も高く、美品なら50万円以上の価値がつきます。
金貨ではほかにも十円、五円、二円、一円があり、十円の50万円以上から一円の10万円前後まで、非常に高いプレミアがついています。古銭収集家ならひとつは持っていたい金貨といえるでしょう。
銀貨は金貨に比べると価格はかなり落ちますが、それでももっとも安い明治後期のもので数千円、それ以外は一万円以上の価格がつくものばかりです。とくに銀貨には発行数の少ない「特年号」のプレミアがつくものがあります。明治6年長年の年号の入った 「竜50銭銀貨」は7万円以上、明治6年跳明の年号の入った「竜5銭銀貨」が3万円前後と、高い価格がつけられるものがあります。
金貨などは現在の貨幣には存在しないこともあり、手に入れたい人も多いのではないでしょうか。それに、明治時代という懐かしくも遠い時代に思いを馳せることのできる金貨、銀貨は相場価格だけではない、古銭としての魅力があるといえるのではないでしょうか。
明治4年(1871年)に新貨幣条例が布告され、新たな通貨制度が出来上がりました。これに合わせて新たな硬貨も発表されたのです。この際に発行されたのが二十円銀貨や一円銀貨でした。ただし、製造の遅れから銅貨は作られず、従来の寛永通宝なども併用されることになりました(代用貨といいます)
明治時代の金貨、銀貨は総じて価値が高いといえます。それは希少価値ももちろんですが、デザインも美しいものが多く、鑑賞用としても価値が高いことも理由にあけられます。
古銭の世界においてとくに評価が高いのがこの二十円金貨です。世界の一流国になろうという意欲を感じさせるこの金貨は美的価値も非常に高く、海外のマニアをもうならせる逸品とされています。それゆえプレミア価格も高く、美品なら50万円以上の価値がつきます。
金貨ではほかにも十円、五円、二円、一円があり、十円の50万円以上から一円の10万円前後まで、非常に高いプレミアがついています。古銭収集家ならひとつは持っていたい金貨といえるでしょう。
銀貨は金貨に比べると価格はかなり落ちますが、それでももっとも安い明治後期のもので数千円、それ以外は一万円以上の価格がつくものばかりです。とくに銀貨には発行数の少ない「特年号」のプレミアがつくものがあります。明治6年長年の年号の入った 「竜50銭銀貨」は7万円以上、明治6年跳明の年号の入った「竜5銭銀貨」が3万円前後と、高い価格がつけられるものがあります。
金貨などは現在の貨幣には存在しないこともあり、手に入れたい人も多いのではないでしょうか。それに、明治時代という懐かしくも遠い時代に思いを馳せることのできる金貨、銀貨は相場価格だけではない、古銭としての魅力があるといえるのではないでしょうか。
500円記念硬貨
500円記念硬貨。おそらく記念硬貨としてもっとも身近なものだと思われます。
記念硬貨、というと大きなイベントや、○周年などの際に文字通り記念に発行される硬貨です。この記念硬貨は東京オリンピックの開催を記念して発行したのが最初で、以後さまざまな機会に発行されるようになっています。
古銭に少しでも興味のある方は記念硬貨がプレミアとしての価値がほとんどないということをご存知なのではないでしょうか? これらの記念硬貨を買取してもらう場合、そのほとんどが額面通りの金額になります。これは記念といっても発行数が多く、希少価値がつかないことが原因です。
さらに、500円記念硬貨の場合、買取してもらおうとコインショップに持っていっても買取を拒否されてしまうことが非常に多いのです。それだけ、一般に流通され、馴染みのあるものだということなのでしょう。
では、500円記念硬貨はどれぐらいの種類があるのでしょうか? これまで発行されてきた500円記念硬貨を以下に挙げてみます。
国際科学技術博覧会記念 銅貨
内閣制度創始100周年記念 銅貨
青函トンネル開通記念 銅貨
瀬戸大橋開通記念 銅貨
天皇陛下御即位記念 銅貨
沖縄復帰20周年記念銅貨
関西国際空港開港記念 銅貨
第12回アジア競技大会記念 銅貨
長野オリンピック記念(一次〜三次) 銅貨
天皇陛下御在位10年記念 銅貨
2002 FIFAワールドカップ記念 ニッケル貨
2005年日本国際博覧会記念 ニッケル貨
中部国際空港開港記念 銀貨
南極地域観測50周年記念 ニッケル貨
日本ブラジル交流年及び日本人ブラジル移住100周年記念 ニッケル貨
「ずいぶん出ているなぁ」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実際「こんなこと記念して出してるの? 」と思えるものもありますよね。発行数は多くは数百万枚、少ないものだと数万枚と開きがあります。発行数の少ないものの中には将来プレミアがつく可能性のあるものがあるのかどうか、微妙なところでしょう。
このように、500円記念硬貨はまさに「記念のための硬貨」といえるでしょう。処分したい場合はコインショップに持っていくよりも銀行で両替した方が早く済みます。
記念硬貨、というと大きなイベントや、○周年などの際に文字通り記念に発行される硬貨です。この記念硬貨は東京オリンピックの開催を記念して発行したのが最初で、以後さまざまな機会に発行されるようになっています。
古銭に少しでも興味のある方は記念硬貨がプレミアとしての価値がほとんどないということをご存知なのではないでしょうか? これらの記念硬貨を買取してもらう場合、そのほとんどが額面通りの金額になります。これは記念といっても発行数が多く、希少価値がつかないことが原因です。
さらに、500円記念硬貨の場合、買取してもらおうとコインショップに持っていっても買取を拒否されてしまうことが非常に多いのです。それだけ、一般に流通され、馴染みのあるものだということなのでしょう。
では、500円記念硬貨はどれぐらいの種類があるのでしょうか? これまで発行されてきた500円記念硬貨を以下に挙げてみます。
国際科学技術博覧会記念 銅貨
内閣制度創始100周年記念 銅貨
青函トンネル開通記念 銅貨
瀬戸大橋開通記念 銅貨
天皇陛下御即位記念 銅貨
沖縄復帰20周年記念銅貨
関西国際空港開港記念 銅貨
第12回アジア競技大会記念 銅貨
長野オリンピック記念(一次〜三次) 銅貨
天皇陛下御在位10年記念 銅貨
2002 FIFAワールドカップ記念 ニッケル貨
2005年日本国際博覧会記念 ニッケル貨
中部国際空港開港記念 銀貨
南極地域観測50周年記念 ニッケル貨
日本ブラジル交流年及び日本人ブラジル移住100周年記念 ニッケル貨
「ずいぶん出ているなぁ」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実際「こんなこと記念して出してるの? 」と思えるものもありますよね。発行数は多くは数百万枚、少ないものだと数万枚と開きがあります。発行数の少ないものの中には将来プレミアがつく可能性のあるものがあるのかどうか、微妙なところでしょう。
このように、500円記念硬貨はまさに「記念のための硬貨」といえるでしょう。処分したい場合はコインショップに持っていくよりも銀行で両替した方が早く済みます。
古銭の価値
古銭の価値とはどこに見出すものなのでしょうか? 古銭業界が扱う「古銭」の範囲は非常に幅広いものがあります。言葉本来の「古い銭」から現行貨幣をも対象にした「プレミア貨幣」、歴史的な価値のあるものから、美術的な観点から高い評価が与えられる貨幣など、さまざまな見方が存在して古銭業界がなりたっています。それだけに、古銭の価値をひと言で語るのは非常に困難だといえるのではないでしょうか。
たとえば明治時代に発行された「二十円金貨」などは上に挙げたさまざまな古銭の価値をすべて備えた貨幣であるといえるでしょう。しかしプレミア硬貨として有名な昭和62年発行の50円硬貨や500円硬貨は歴史的な価値や美的な価値、まして「古い銭」としての価値などまったく存在していません。これらのように、さまざまな価値観から成り立っている古銭が「買い取り金額」という統一した価値基準によって取引されている、というのが古銭業界だといえるのです。
それだけに、買い取り価格に反映されない古銭の価値というものも当然出てきます。その代表的なものが記念硬貨でしょう。東京オリンピックから発行が始まった記念硬貨、そのほとんどが古銭のとしての価値はなく、買取価格も額面どおりです。では、記念硬貨は「古銭の価値」がまったくないのか、というとそんなことはないでしょう。
記念硬貨を購入した人はそれを見るたびに当時のことを思い出し、ノスタルジーに浸ることができます。記念硬貨を通して違う世代に当時の記憶を語り継ぐこともできます。この記念硬貨が発行された時にこんなことがあった、こんな時代だった。語り継がれ、受け継がれる記憶と歴史はとてもお金には変えられない価値があると思います。
このように、古銭の価値はじつに多様で、奥深いものです。お金であるのもかかわらず、お金では量れない価値をもっている。これも古銭の魅力のひとつなのではないでしょうか?
たとえば明治時代に発行された「二十円金貨」などは上に挙げたさまざまな古銭の価値をすべて備えた貨幣であるといえるでしょう。しかしプレミア硬貨として有名な昭和62年発行の50円硬貨や500円硬貨は歴史的な価値や美的な価値、まして「古い銭」としての価値などまったく存在していません。これらのように、さまざまな価値観から成り立っている古銭が「買い取り金額」という統一した価値基準によって取引されている、というのが古銭業界だといえるのです。
それだけに、買い取り価格に反映されない古銭の価値というものも当然出てきます。その代表的なものが記念硬貨でしょう。東京オリンピックから発行が始まった記念硬貨、そのほとんどが古銭のとしての価値はなく、買取価格も額面どおりです。では、記念硬貨は「古銭の価値」がまったくないのか、というとそんなことはないでしょう。
記念硬貨を購入した人はそれを見るたびに当時のことを思い出し、ノスタルジーに浸ることができます。記念硬貨を通して違う世代に当時の記憶を語り継ぐこともできます。この記念硬貨が発行された時にこんなことがあった、こんな時代だった。語り継がれ、受け継がれる記憶と歴史はとてもお金には変えられない価値があると思います。
このように、古銭の価値はじつに多様で、奥深いものです。お金であるのもかかわらず、お金では量れない価値をもっている。これも古銭の魅力のひとつなのではないでしょうか?
江戸時代 古銭の種類
古銭というと当然のことながら「古いほうがより価値が高い」という印象があります。それは大体において事実なのですが、どこまでが一般的にいう「古銭」にあたるか、という問題もあります。たとえば「和銅開放」や「富本銭」などは「古い銭」ですが、これらはもはや古銭を超えた考古学的資料と化してしまっているといえるでしょう。
「古銭」として収集家や、一般人の興味の対象になるのはせいぜい江戸時代まで、といったところなのではないでしょうか。
というよりも、日本において本格的に貨幣が鋳造され、流通するようになったのが江戸時代からなのです。
古代に鋳造された「皇朝十二銭」以来、中世を通じ、日本では貨幣は鋳造されず、もっぱら中国からの輸入貨幣が流通しています(永楽通宝が有名です)。しかし、徳川家康による全国統一により、貨幣制度も統一されることになり、貨幣の鋳造が本格的に行われるようになったのです。
では、江戸時代に鋳造された貨幣にはどのような種類があったのでしょうか。
もっとも有名なものとしては、「寛永通宝」があります。これはこれまで流通していた輸入銭に替わって一般的な貨幣として鋳造されたものです。この「寛永通宝」には一文銭と、裏に波の形がはいった四文銭の二種類があります。
それから天保通宝。これは小判のような楕円形が特徴の貨幣で、額面は百文で、驚くべきことに、明治維新後も流通、明治24年に停止されるまで利用され続けたのでした。
幕末に発行された文久永宝も有名です。額面は四文で、この貨幣には文字の形によって三種類に分けられることが知られています。
これらはすべて一般庶民に流通した銅銭ですが、もちろん、銀貨や金貨もありました。とくに金貨はいわゆる「小判」であり、興味のある方が多いのではないでしょうか。
銀貨では「南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)」や「天保一分銀」があります。二朱銀とは八枚で一両、一分銀とは四枚で一両の貨幣単位です。
「小判」は豊臣秀吉の発行した「慶長小判」が有名ですが、江戸時代にも九種類の小判が発行されました。それぞれ重さや金の含有率が異なるのがポイントでしょうか。
江戸時代は遠くて近い、日本人の原点ともいえる時代。この時代の古銭にはそんな原点を楽しむとともに、ノスタルジーに浸ることができる。そんな魅力があるのではないでしょうか。
「古銭」として収集家や、一般人の興味の対象になるのはせいぜい江戸時代まで、といったところなのではないでしょうか。
というよりも、日本において本格的に貨幣が鋳造され、流通するようになったのが江戸時代からなのです。
古代に鋳造された「皇朝十二銭」以来、中世を通じ、日本では貨幣は鋳造されず、もっぱら中国からの輸入貨幣が流通しています(永楽通宝が有名です)。しかし、徳川家康による全国統一により、貨幣制度も統一されることになり、貨幣の鋳造が本格的に行われるようになったのです。
では、江戸時代に鋳造された貨幣にはどのような種類があったのでしょうか。
もっとも有名なものとしては、「寛永通宝」があります。これはこれまで流通していた輸入銭に替わって一般的な貨幣として鋳造されたものです。この「寛永通宝」には一文銭と、裏に波の形がはいった四文銭の二種類があります。
それから天保通宝。これは小判のような楕円形が特徴の貨幣で、額面は百文で、驚くべきことに、明治維新後も流通、明治24年に停止されるまで利用され続けたのでした。
幕末に発行された文久永宝も有名です。額面は四文で、この貨幣には文字の形によって三種類に分けられることが知られています。
これらはすべて一般庶民に流通した銅銭ですが、もちろん、銀貨や金貨もありました。とくに金貨はいわゆる「小判」であり、興味のある方が多いのではないでしょうか。
銀貨では「南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)」や「天保一分銀」があります。二朱銀とは八枚で一両、一分銀とは四枚で一両の貨幣単位です。
「小判」は豊臣秀吉の発行した「慶長小判」が有名ですが、江戸時代にも九種類の小判が発行されました。それぞれ重さや金の含有率が異なるのがポイントでしょうか。
江戸時代は遠くて近い、日本人の原点ともいえる時代。この時代の古銭にはそんな原点を楽しむとともに、ノスタルジーに浸ることができる。そんな魅力があるのではないでしょうか。
金貨 買い取り相場
もっとも高価な貨幣である「金貨」。現在一般的な貨幣としては日本では扱ってはいません。しかし、記念硬貨という形で時々発行されることがあります。
金貨だけに額面は安くて1万円、高いものでは10万円を超えるものもあります。高い額面の上に記念硬貨。それだけにプレミア価格が付くのではないか、と期待する向きもあるかと思われます。
しかし、残念ながらこれらの高額記念金貨の買い取り相場はそのほとんどが額面通りとなっています。理由は発行数が多く、そもそもプレミア価値など存在していないからです。これらの中には数百万枚単位で発行されてものもあるのです。
また、記念金貨はそのほとんどが使用されている金の価格よりも高い値段で発行されているため、地金としての価値は額面の数割に過ぎないので、金貨そのものとしての価値もあまりないのです。
中にはプレミア価格のついている記念金貨もあります。平成御在位10年を記念して発行された1万円金貨などは4万〜5万くらいの買い取り相場だと言われています。しかしこれは極めて珍しい例。それ以外はまれにプレミアが付いたとしていも額面の1〜2割増しがせいぜい、というのが買い取り相場の現実のようです。
それから、金貨といえば「地金型金貨」というものもあります。これは使用されている金の時価相当額とほぼ同じ額面で発行される金貨で、カナダの「メイプルリーフ金貨」が有名です。これらの金貨は金の純度が極めて高く、状態のよい場合は純金として取り扱われ、買い取り相場は金相場によって決まります。投資目的や、財産管理に購入することが多いようです。
金貨だけに額面は安くて1万円、高いものでは10万円を超えるものもあります。高い額面の上に記念硬貨。それだけにプレミア価格が付くのではないか、と期待する向きもあるかと思われます。
しかし、残念ながらこれらの高額記念金貨の買い取り相場はそのほとんどが額面通りとなっています。理由は発行数が多く、そもそもプレミア価値など存在していないからです。これらの中には数百万枚単位で発行されてものもあるのです。
また、記念金貨はそのほとんどが使用されている金の価格よりも高い値段で発行されているため、地金としての価値は額面の数割に過ぎないので、金貨そのものとしての価値もあまりないのです。
中にはプレミア価格のついている記念金貨もあります。平成御在位10年を記念して発行された1万円金貨などは4万〜5万くらいの買い取り相場だと言われています。しかしこれは極めて珍しい例。それ以外はまれにプレミアが付いたとしていも額面の1〜2割増しがせいぜい、というのが買い取り相場の現実のようです。
それから、金貨といえば「地金型金貨」というものもあります。これは使用されている金の時価相当額とほぼ同じ額面で発行される金貨で、カナダの「メイプルリーフ金貨」が有名です。これらの金貨は金の純度が極めて高く、状態のよい場合は純金として取り扱われ、買い取り相場は金相場によって決まります。投資目的や、財産管理に購入することが多いようです。
記念コイン 買取
古銭をはじめとした「特別なコイン」の中でもっとも一般的なものといえば記念コインがまずあげられるでしょう。古銭に特別興味を持っていなくても、一家にひとつくらいはある、それが記念コインだと思います。
さまざまなイベントを機に発行される記念コイン。それだけに特別なものであるように気がします。もしコインショップなどで買取してもらえばさぞかし高い値段がつくのではないか、と期待を持つ方もいるのではないのでしょうか?
しかし、残念ながらほとんどの記念コインの買取価格は「額面どおり」というのが現実です。なぜかといいますと、記念コインを発行されるようなイベントは国を挙げて行われるようなものばかりですので、記念コインの発行数も非常に多いのです。そのため、希少価値が低く、買取価格も期待できない、ということになるのです。先に書いた「一家にひとつくらいはある」というのがその証拠となるでしょう。
記念コインの買取価格には期待はもてない、とがっかりする人も多いでしょうが、なかには例外もあります。発行数が少なかったなどの理由で買取価格にプレミアがつく記念コインもあります。
例を挙げてみます。
第五回アジア大会 千円銀貨 買取価格2万5千円前後
愛知万博 1万円金貨 買取価格 3万5千円〜4万5千円
奄美諸島復帰50周年 千円銀貨 1万2千円前後
2002年ワールドカップ 千円銀貨 1万1千円前後
国連加盟50周年記念 千円銀貨 1万一千円前後
といった記念コインにはプレミア価格が期待できます。上の二つなどはかなりのプレミアがついていると言えるでしょう。所有している方は買取価格を期待していいと思います。
また、「身近でない」記念コインとして、「天皇在位○周年記念コイン」といった高額の記念コインがあります。これらも基本的には額面どおりの買取価格しか期待できません。しかも、発売された時についてきた箱つきでなくては買い取ってもらえないことも多いそうです。これはかつて起こった昭和天皇即位60年記念金貨大量偽造事件の影響によるものとも言われています。
さまざまなイベントを機に発行される記念コイン。それだけに特別なものであるように気がします。もしコインショップなどで買取してもらえばさぞかし高い値段がつくのではないか、と期待を持つ方もいるのではないのでしょうか?
しかし、残念ながらほとんどの記念コインの買取価格は「額面どおり」というのが現実です。なぜかといいますと、記念コインを発行されるようなイベントは国を挙げて行われるようなものばかりですので、記念コインの発行数も非常に多いのです。そのため、希少価値が低く、買取価格も期待できない、ということになるのです。先に書いた「一家にひとつくらいはある」というのがその証拠となるでしょう。
記念コインの買取価格には期待はもてない、とがっかりする人も多いでしょうが、なかには例外もあります。発行数が少なかったなどの理由で買取価格にプレミアがつく記念コインもあります。
例を挙げてみます。
第五回アジア大会 千円銀貨 買取価格2万5千円前後
愛知万博 1万円金貨 買取価格 3万5千円〜4万5千円
奄美諸島復帰50周年 千円銀貨 1万2千円前後
2002年ワールドカップ 千円銀貨 1万1千円前後
国連加盟50周年記念 千円銀貨 1万一千円前後
といった記念コインにはプレミア価格が期待できます。上の二つなどはかなりのプレミアがついていると言えるでしょう。所有している方は買取価格を期待していいと思います。
また、「身近でない」記念コインとして、「天皇在位○周年記念コイン」といった高額の記念コインがあります。これらも基本的には額面どおりの買取価格しか期待できません。しかも、発売された時についてきた箱つきでなくては買い取ってもらえないことも多いそうです。これはかつて起こった昭和天皇即位60年記念金貨大量偽造事件の影響によるものとも言われています。
古銭収集
古銭収集の楽しみとは何でしょうか? 古銭収集を趣味にされている方は何を目的に、何にに魅力を感じて収集を行っているのでしょうか。
単に集めるのが楽しい、というのはもちろんあるでしょう。しかし収集の魅力は大きく二つに分けられると思います。
ひとつは希少価値のあるコインを収集すること。これはコレクターの王道と言えるのではないでしょうか。滅多に手に入らない、プレミア価格のついた貴重な貨幣を入手し、コレクションに加える。収集を続けていくうちに立派なコレクションが成立していく過程はコレクターにとって最大の楽しみでしょうし、それを人に見せたり、自分で眺めることで満足感や達成感を覚えることができるのも魅力だと思います。
もうひとつは古銭を通して歴史やロマンを感じること。古銭はただ「古い銭」ではありません。古銭の背後には鋳造されるに至った経緯や、流通した時代の歴史が潜んでいます。紙幣はとくにそうですが、図柄などに当時の価値観や雰囲気を感じ取れるものも少なくありません。明治期に作られた金貨などは欧米諸国に負けない一流国になろうという当時の意欲のようなものが非常に強く感じられます。
また、さまざまな人の手を通して収集家のもとへとたどり着いた。その経緯にロマンを感じることもあるでしょう。古銭というものを通して歴史や風俗を知ることができるのです。それに魅力を感じている人も多いと思います。
さらにほかの魅力としては、美術的な魅力を感じている人も多いはずです。とくに明治期に発行された硬貨などはどれも美しく、美術品と評することができるようなものばかりです。
おそらく古銭収集家の多くは多かれ少なかれこれらすべてに魅力を感じているのでしょう。お金という極めて身近なものがこうしてさまざまな深い価値観をもつ。古銭収集の世界の奥深さを感じずにはいられません。
単に集めるのが楽しい、というのはもちろんあるでしょう。しかし収集の魅力は大きく二つに分けられると思います。
ひとつは希少価値のあるコインを収集すること。これはコレクターの王道と言えるのではないでしょうか。滅多に手に入らない、プレミア価格のついた貴重な貨幣を入手し、コレクションに加える。収集を続けていくうちに立派なコレクションが成立していく過程はコレクターにとって最大の楽しみでしょうし、それを人に見せたり、自分で眺めることで満足感や達成感を覚えることができるのも魅力だと思います。
もうひとつは古銭を通して歴史やロマンを感じること。古銭はただ「古い銭」ではありません。古銭の背後には鋳造されるに至った経緯や、流通した時代の歴史が潜んでいます。紙幣はとくにそうですが、図柄などに当時の価値観や雰囲気を感じ取れるものも少なくありません。明治期に作られた金貨などは欧米諸国に負けない一流国になろうという当時の意欲のようなものが非常に強く感じられます。
また、さまざまな人の手を通して収集家のもとへとたどり着いた。その経緯にロマンを感じることもあるでしょう。古銭というものを通して歴史や風俗を知ることができるのです。それに魅力を感じている人も多いと思います。
さらにほかの魅力としては、美術的な魅力を感じている人も多いはずです。とくに明治期に発行された硬貨などはどれも美しく、美術品と評することができるようなものばかりです。
おそらく古銭収集家の多くは多かれ少なかれこれらすべてに魅力を感じているのでしょう。お金という極めて身近なものがこうしてさまざまな深い価値観をもつ。古銭収集の世界の奥深さを感じずにはいられません。




